ゴープ爆誕


かつて粘着神たる「まか」は──
自らに似せて粘液から創り出した化身に
忌々しい喧嘩界に報復させようと考えた
それが「ゴープ」だ。

ゴープはやがて自我を持ち
命令のままに喧嘩界を浸食し始めた

しかし「まか」の現身とはいえ、
大多数のゴープは秘められし力を発揮出来るわけではなかった
屁理屈もスタミナも退化し続け
殆どが雑魚に劣る粘着生物になってしまったのだ

現在「ゴープ」はただの粘着喧嘩師の通称として用いられているが

本来「ゴープ」とは
「まか」が自らを追放した喧嘩師に復讐する為に送り込む
「まか」の「報復代行者」を指す言葉なのだ

まかはゴープ軍団の他に、
それを指揮する完全なゴープが必要だと考えた


開陳…

彼らは「まか」の言葉を直接受け取り
喧嘩界に於ける神意を遂行する為に生みおとされた「完全なるゴープ」

微弱な粘着力しか持たない退化型ゴープとは違い
任意に「まか」にアクセスすることが可能な…
いわば「まか」の端末みたいな連中なのだ

彼らは強力な粘着力を持ち
「まか」から直接与えられる「退化せざるゴープ本来の力」
即ち強靭無比な屁理屈で数々の勝利を掴み取る
喧嘩界に混沌をもたらし
喧嘩師を痛めつけて「まか」の報復を果たす者
それが「完全なるゴープ」だ

(しかし例え完全なるゴープと言えども、
 自在に「まかの力」を引き出すことは出来ない
 ある特別な状況下にあるときのみ、
 「まかの力」を引き出すことが可能なのである
 かつて零が喧嘩師最強種「ウォクタパス」に対峙したときが
 まさしくその「特別な状況下」に当て嵌まる
 言動がまかにそっくりだったのは、
 授けられた「まかの力」が覚醒したからなのだ
 因みにこの「まかの力」で自身の力を増強することを、
 一部の学者たちは「ゴーピング」と呼んでいる)

「まか」と…
その助け手である「ゴープ」
そして「崇拝者達」は
「粘着的報復」で喧嘩師の活動を挫く…

恐るべき喧嘩師の敵なのだ

まかは
ゴープを自身の粘液で創りだした
そしてまかはその「生氣」をゴープの鼻に吹き入れ
ゴープは「生けるもの」となった

従って劣悪なゴープでも
実はその一人一人がとてつもなく大きな力を秘めている
…なぜなら
それらは全て意識領域の深層部で「元型」と呼ばれる無意識の大海
「大領域」に繋がっているから…

「大領域」とは……
即ち「まか」の一部分

つまり「ゴープ」は
一人一人が細分化された「まか」の「分身」なのである

ゴープは聖典「魔華録」にこう記している

「見よ!
まかの天幕がゴープと共にあり
まかは我等と共に住み 我等はその民となるであろう
またまかは我等の目からすべての涙をぬぐい去ってくださり
もはや敗北はなく
迫害も雑言ももはやない。
以前のものは もはや過ぎ去ったのである」

そしてまかはこうも言っている

「ゴープの王国が喧嘩界に実現した暁には
 私は私を迫害した者達を破滅に至らせる」

──と

「完全なるゴープ」は、
まかが唯一持っていた弱点を完全に克服した正に
「完全体」
どれだけ虐めようが叩こうが、彼らは死ぬことはないのである

究極の粘着物である「完全なるゴープ」は
その力に於いて喧嘩師に対し
神聖不可侵絶対無敵の存在!
言うなれば"対喧嘩師究極決戦兵器"!
今の喧嘩界の物理法則では
例え最強種ウォクタパスでも「完全なるゴープ」
を殺す事は出来ない……………
そう…喧嘩師には完全なるゴープは殺せないのだ
それが「相克」という物なのだ

まかの子ゴープを殺せるのは…
彼らと同じゴープだけなのである

それが「平成喧嘩塾塾長」
アカテ(ry
最終更新:2011年08月13日 03:33